2017年、弊社は1927年(昭和2年)に創業者髙嶌又四郎が当時の東京市芝区愛宕下町で創業してから90年を迎えました。これもひとえに東京・山形において、弊社のみならず創業家を支えて下さった方々がいらしたからこそと、心から感謝申し上げます。
髙嶌又四郎・高島正勝・高島しづ枝、歴代の代表者は、それぞれ公私共に多難な道を歩んできました。関東大震災から4年目に創業した直後、世界金融恐慌が勃発し、その後満州事変・日中戦争・太平洋戦争と日本は戦争への道に突入して行きました。又四郎は昭和16年に業務拡大の為、京浜国道沿いに店舗を移転したものの、志半ばで山形に疎開せざるを得ませんでした。高島正勝は東京生まれの東京育ち。しかし学徒出陣した後復員後は、家族の疎開先であった東根温泉に合流し、その後農事電化普及を依頼され、山形において電線の他電気機器全般にわたって業務を再開することを決意しました。昭和24年山形市宮町に移り、資本金30万円で有限会社髙島電気工業所を設立しました。この年から数えて、2018年は法人化して70期になります。その後順調に業績を伸ばしたものの、昭和40年正勝は42歳の若さで逝去しました。その後を継いだのが39歳の高島しづ枝。夫を亡くした直後長男も亡くし、それにもかかわらず40年近く弊社の発展に又山形の発展の為に尽力致しました。
山形の地で70年、山形の建設業・製造業を陰から支える企業として、時代のニーズを敏感にとらえ、社員教育に力を入れ、知識・技術を高めて、お客様に満足して頂ける商品・サービス・技術を提供して参りました。髙島電機は今後もなお一層精進して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
代表取締役会長 井上弓子